第29回全国都市緑化フェアTOKYOは、都内6箇所のメイン会場を中心に、平成24年9月29日(土)から平成24年10月28日(日)までの30日間にわたり開催します。
生物多様性をジビエを味わって緑と水考えてみませんか?同時に日本のMOTTAINAIアート含め皆様ご意見をお聞かせください。
日本ジビエ振興協議会より
ジビエとは?
 | ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。 その昔フランスなどでは、ジビエを使った料理は自分の領地で狩猟ができるような、上流階級の貴族の口にしか入らないほど貴重なものでした。 そのためフランス料理界では古くから高級食材として重宝され、高貴で特別な料理として愛され続けてきました。 そこでは、動物の尊い生命を奪う代わりに肉から内臓、骨、血液に至るまで、全ての部位を余すことなく料理に使い、生命に感謝を捧げようという精神が流れています。 |
日本では、11月15日から2月15日まで狩猟が解禁となり、ジビエのシーズンが始まります。ジビエにあまり馴染みのない日本でも根強いファンが多く、ワインにも合うため、グルメ好きにはたまらない人気の高い料理です。 山野を駆け巡り大空を舞った天然の肉は、脂肪が少なく引き締まり、栄養価も高い、まさに森からの贈り物。力強く生命力に溢れた冬季限定のごちそうです。 | 
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ジビエと呼ばれる野生鳥獣達をご紹介
日本で有名なジビエといえば、捕獲数や被害の多いシカ、イノシシが挙げられますが、実は狩猟の対象となっている野生鳥獣は全てジビエとして定義されます。シカ、イノシシ、野ウサギをはじめ、山鳩、真鴨、小鴨、尾長鴨、カルガモ、キジ、コジュケイ、最近話題のカラス、またフランスでは狩猟禁止で貴重なタシギ等の鳥類や、ヌートリア、ハクビシンといった珍しい動物も含まれます。
こちらでは、代表的なジビエをご紹介いたします。
鹿 (仏)シュブルイユ Chevreuil (伊)チェルボ Celve、ダイノ Daino | | 猪 (仏)マルカッサン Marcassin (伊)チンギアーレ Cinghiale | | 野ウサギ (仏)リエーブル Lievre (伊)レプーレ Lepre |
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キジ (仏)フザン Faisan (伊)ファジァーノ Fagiano | | 山鳩 (仏)ピジョン・ラミエ Pigeon Ramier (伊)トルトラ Tortora | | 山シギ (仏)ベカス Becasse (伊)ベッカッチャ Beccaccia |
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山ウズラ (仏)ペルドリ Perdrix (伊)ペルニーチェ Pernice | | 雷鳥 (仏)コック・ド・ブリュイエール Coq de Bruyere (伊)ペルニーチェ・デッレ・ネービ Pernice delle nevi | | 真鴨 (仏)コルベール Col-vert (伊)ジェルマーノ・レアーレ Germanoreale |
ジビエの活用で地域活性化!
もともとは貴重な高級食材として人気のあったジビエですが、現在、日本では野生鳥獣が増えすぎてしまい、問題になっています。収穫前の農村地域で畑を荒らしたり、里山の木々を食べて枯らしてしまい自然のバランスが崩れるなど、被害額は年間に200億円を超え、多くの人が悲鳴を上げています。
日本ジビエ振興協議会では、野生鳥獣の肉を使ったジビエ料理を通じて鳥獣被害対策や地域活性化に貢献できる仕組みを作り、全国に広めようと活動しています。
野生鳥獣による深刻な被害状況
近年、野生鳥獣による農作物等の被害は全国で大きな社会問題となっています。農作物被害額は、毎年200億円にものぼり、中山間地域では、特定の地域に集中的に発生するなど、甚大な被害となっています。収穫直前の作物を根こそぎ食べられてしまったり、畑を荒らされてしまったりと、農家の方は大変苦しんでいます。 また、増え続けるシカにより、樹木の食害が進んでいます。山林ではシカが木の皮を剥いで食べてしまうため、山に木が無くなり山肌の土砂が流失して岩が露出してしまったり、大規模な土砂崩れを引き起こす可能性があるのです。 |  |
農作物被害額の推移
農作物の被害額は増え続け、農家の生産意欲は減退し、耕作放棄地も増加しています。耕作放棄地は鳥獣達の住処となり、悪循環が続き、被害額として数字に現れる以上に深刻な状況です。
参考 野生鳥獣による農作物被害の推移(鳥獣種類別) 農林水産省
森林、水産等への被害
以下は主な被害状況です。被害額が多く、各都道府県が大きなダメージを受けている事がわかります。
森林被害
・森林被害面積は、近年約5?7千haで推移。213億円 森林被害(平成21年度は約6.1千ha)
・シカ、カモシカ等による幼齢木の食害、シカ、クマ等による樹皮剥ぎ被害などが多く、
シカによる被害が全体の約7割を占める。
農作物被害
・調査を始めた平成11年度から農作物被害額は約200億円で推移。
・イノシシ、シカ、サルの被害が全体の約7割を占める。
・ほぼ全県でイノシシ、シカ、サルの合計被害額が1千万円以上。
(うち1億円以上が32都道府県(平成21年度))
(被害額の大きい都道府県は北海道、福岡県、長野県、山形県など)
水産被害
・近年、カワウの生息域の拡大に伴い、アユをはじめとした有用魚種の食害等が拡大。
・また北海道等において、トドによる漁具の破損、漁獲物の食害等の被害が発生しており、
北海道だけでも毎年10億円以上の被害。
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